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場所も時間も分からない待ち合わせの約束を思い出せないまま電話のかけ方もよくわからないただ焦りだけが募ってゆく誰に聞いても答えは得られそうにない履歴を辿っても手掛かりさえ得られない約束の記憶

近いようで遠い関係の続き互いにこの状態を変えたいと思いながら言葉とか振る舞いの重ねで伝えようとして伝えられずに分かっていても踏み込めないもどかしさを抱えたまま季節は巡り予期せぬ変化が外からもたらされる抗いようのない流れの中で近いようで遠い関係の途切れ

拒否反応安全な場所からあれこれ注文をつける自分で言い始めたことを曖昧にしてまるでなかったことのように薄々気付きつつも知らないふりで土足で上がり込んでくる嫌な時に限って親しげに近付いて付きまとう

揺れ動く許容範囲を超えて揺れ動くようやく寝付けそうになる夜明け近くになると必ず抗いようのない力で繰り返し繰り返し何度も揺さぶられるぼんやりとした視界が揺れ動く身の危険を感じるくらいになって叫ぼうとするとふと目が覚める